――博士! アイランドシティ内のマンションを購入したいので相談したいです!
ワシで良ければ相談にのるぞ。 でも、どうして急に?
――今、賃貸に住んでいるのですが、月々の家賃を払うよりも、購入してそこに住むほうがお得な気がして。
そうかそうか!
実際に同じような理由で、アイランドシティ内の分譲マンションを購入する人は多いのぅ。
――それと、アイランドシティには駅から少し遠いという側面がありますが、それすらも凌駕する独自の魅力がありますよね。
そうじゃな。それに駅が近くにないからと言って交通の便が悪いわけでもないからのぅ。
都市高速にすぐ乗れるし、アイランドシティからバスに乗れば天神まで20~30分ほどで行ける。
――そんなアイランドシティでマンションを購入したいので色々と教えてください!
どんなマンションがある?
――まず、アイランドシティ内にはどんなマンションがありますか?
アイランドシティ内の分譲マンションをすべて紹介しよう!
アイランドシティ初の分譲マンション「アイランドシティ・アクアコート」
2005年から分譲が開始された、アイランドシティ最初の分譲マンションシリーズ。7棟構成の低層マンションで、敷地内に公園があり、海と緑の景観が楽しめる。
バルコニーがゆっくりと曲面を描く、独特のデザイン。
内部に福岡市の公園があるが、鎮守の森をイメージした樹齢数百年の巨木が移植されている。
中古住宅としても、根強い人気がある。
まちのシンボル「アイランドタワースカイクラブ」
3つのタワーがそれぞれを支え、強度を保つという革新的な設計でコンクリート学会の賞も受賞した意欲的なマンション。
2008年の完成当時は、九州の中で最高層だった。
しかし、完成直後にこの物件よりも数十㎝だけ高い建物が小倉に建ち、王座から陥落した。
悲しいエピソードじゃ…。
それでも、アイランドシティのシンボルと呼ばれるにふさわしい佇まいを見せる。
花火大会の特等席「アイタワー」
2008年に建てられたスカイクラブに次ぐ、アイランドシティ2棟目のタワーマンション。独特の赤いカラーリングが当時話題になった。
アイランドシティ内で多くのタワーマンションを手掛ける西日本鉄道の第1作品。
香椎浜での花火大会では誰もがうらやむ絶好の立地。
西鉄第2のマンション「センターマークレジデンス」
西鉄の複合開発センターマークスゲートにおける2棟目の分譲マンション。低中層マンションで構成されている。
アイランドシティの顔「アーバンパレス香椎照葉」
アイランドシティの入口ともいえる場所に立地する分譲マンション。
外周緑地公園が目の前に広がる。
森のマンション「フォレストプレイス香椎照葉ザ・テラス01」
敷地内の緑地とアイランドシティのグリーンベルトにはさまれた、まさに森の中にたたずむような立地。
4棟構成の分譲マンション。
アートに酔いしれる「パークフロント香椎照葉」
アートをコンセプトに持ったデザイン性の高い物件。中央公園を南に臨む好立地の18階建て、2棟構成の分譲マンション。
敷地角の外部共用空間には赤く巨大なオブジェ。エントランス前のアプローチには流れる水とガラスの船が置かれ、夜には下からライトアップされる。
中央公園を南に望む景観や、商業エリアに近い利便性の評価も高い物件だが、細部にこだわった建築と演出も大きな魅力となるマンション。
緑地率40%!「アイランドシティ・照葉テラスマリナコート」
照葉テラスシリーズのはじまり。アイランドシティのマンションとしては最も高い敷地内緑地率40%をめざし、敷地内に独自の緑地を設けている。
販売当初、アイランドシティのマンションとしては唯一外部キャラクターを採用していた。
採用キャラクターは世界的名作ムーミンから「スナフキン」。
環境に配慮した物件らしいセレクトだたったが、一部の方からは「住所不定無職がマンションのキャラクターでいいのか…」という声があがったとか、あがらないとか。
スナフキンに謝りなさい
緑の中の閑静な暮らし「照葉テラス・フォレストカーサ」
緑地公園の中にある、まるで緑に囲まれてたたずんでいるような低層住宅。
独特の外観に、福岡市の公園を取り込むようにデザインされた配棟計画で、根強い人気を誇る。
惜しむらくは、他の建物に隠されるように佇んでいるので、あまり目立っておらず、正に知る人ぞ知る名建築となっている。
公園と共に「照葉テラス・パークカーサ」
3棟構成で、アイランドシティ中央公園を望む贅沢な立地にあるパークカーサ。ゆとりのある低層マンションシリーズ。
マリナコート、フォレストカーサに続く、緑豊かな「照葉テラス」シリーズ。
「パーク」の名を冠していることからも分かるとおり、西に中央公園、東に敷地内の公園を持つ。
公園を楽しめる素敵なマンション。
セキュリティも万全「オーヴィジョン照葉アクアテラス」
中央公園まで徒歩約2分の立地にある、14階建て148戸数の分譲マンション。
街全体で防犯に取り組む24時間有人管理「タウンセキュリティ」を導入。
緑に囲まれた暮らし 「セントラルパーク香椎照葉」
中央公園を南に、そしてグリーンベルトを西に臨む、緑に囲まれたマンション。
オール電化のE棟、ガス・電気併用のG棟にわかれている。
シリーズ3棟目「アイランドシティ・照葉テラスマリナコート3番館」
照葉テラスマリナコートの3棟目にあたる3番館。
南向きに位置するため、ほかの物件からの視界を遮らないよう低層になっている。
夕日に染まる「アイランドシティ・ヴェルデコート」
南にはアクアコート越しの海眺望、西には中央公園が見える5棟構成の分譲マンション。
マンションの敷地内には、地域の憩いの場になっている緑地公園がある。
アイランドシティ中央公園を望む立地にあり、修景池越しの夕日がとてもきれい。
商業施設を備えた高層マンション「センターマークスタワー」
2019年の建築時点では九州最高層マンションだった。
アイランドシティの物件としては初めて、商業施設などを備えた複合開発。
九州最高層「アイランドシティ オーシャン&フォレストタワーレジデンス」
現在の九州最高層で、九州最大のタワーレジデンス。
福岡百道浜に立地する百道浜オーシャン&フォレストの系譜に連なる。 緑に包まれる奥行3mの広々バルコニーやアイランドシティ全域を眺望するガラス面コーナーサッシュが非常に魅力的です。 また、地上47階の屋上でBBQも楽しめる唯一無二の物件となっている。
香椎浜の内海を望む「照葉ザ・タワー」
アイランドシティ内の最後のタワーレジデンスとなるマンション。
これまでの物件とは異なるコンセプトで香椎浜の内海を望む好立地。 端正でありながら風格のある外観デザインが特徴的。
マンション購入の際は資産性もチェック
――どのマンションも魅力的でしたね!
ちなみにワシはこのうちのいくつかを購入していて、賃貸に出しておるぞ。
どの物件かは内緒じゃ。
――儲かってますか?
はて、どうじゃろうな〜。まあ、毎晩ウニの乗った肉寿司を食べてインスタにアップしてはおるが。
――嫌な金持ちですね。
ところで、マンションの資産性について考えたことはあるかのぅ?
――ないですね。博士のように賃貸に出す予定もないし、物件を売らずに住み続けると思うので…。
今はそう考えていても、資産性を見定めて物件は購入したほうが良いぞ。
結婚、出産、子どもの独立、収入の増減、親の介護…など我々を取り巻く状況は変わっていくからのぅ。
その変化と共に「今あるマンションを売って住み替える」という選択肢が視野に入るかもしれないじゃろ?
マンションを購入する以上、「資産性」は避けては通れないテーマなんじゃ。
――なるほど。でもどうやって資産性を見極めればいいのでしょうか?
その方法をワシが伝授しよう!
資産性を見定める公平な指標
大前提として物件の資産性はその物件のあるエリア全体が盛り上がっているかどうかが重要じゃ。
――全体の盛り上がりが大事なんですね。
そう。これはどの業界にも言えることじゃな。
例えば、今AI業界が盛り上がっておるじゃろ?
業界全体が盛り上がれば、AIを扱う大企業も中小企業も盛り上がりの恩恵は受けられるはずじゃ。
不動産も同様に間取りやデザインなどの建物の詳細だけでなく、エリア全体が盛り上がっているかどうかにも注意を向けた方が良い。
――エリアの盛り上がりを表す指標は何かありますか?
公的で公平な指標を2つ紹介しよう。
1.人口が増えているか
2.公示地価が上がっているか
この2つじゃ。
①人口が増えているか
――人口が増えている地域にある物件ほど資産性があるというのは、なんとなくイメージがつきますね。
そうじゃな。人口が増えるとその分、住居への需要も高まるし、街も活気づくから価値が維持されやすいのぅ。
――福岡市の人口はどうなんですか?
福岡市の推計によると、人口は現在も増加し続けている。
そしてなんと2040年までこの傾向が続く見込みじゃ。
政令指定都市でここまで伸び続けるのは福岡市くらいじゃろうな。
――福岡市ってすごいんですね。その中でもアイランドシティの人口の増え方はどうですか?
えげつない。
3年ほど前まで1万人だったのが、今では1.4万人じゃ。
――人口が3年で40%増ってあまり聞いたことない数値ですね。
②公示地価が上がっているか
――そもそも公示地価って何ですか?
公示地価とは国が定めた土地1平方メートルあたりの価格じゃ。
すべての土地ではなく、国土交通省の土地鑑定委員会が選定した標準地に対して地価が公示されている。
――公示地価はどのような役割を果たしているのですか?
不動産の取引の際には、最も近い標準地の公示地価が目安として活用されるぞ。
また、標準地は毎年変わらず、同じ土地に対して地価が算出されるので、地価の変動も分かりやすいのぅ。
――エリアの価値とその変動を表してくれる値と言えそうですね。アイランドシティ内にある標準地の公示地価はどのような状況ですか。
2020年から毎年上昇し続けておる。次の表を見てくれ。
公示価格 (円/m²) | 前年からの変動率(%) | |
2023年 | 126,000 | +8.6 |
2022年 | 116,000 | +7.4 |
2021年 | 108,000 | +8.0 |
2020年 | 100,000 |
(参照:https://www.land.mlit.go.jp/landPrice/AriaServlet?MOD=2&TYP=0)
――8〜7%ほど上昇しているんですね。博士の話を聞いていると、投資用にもう一戸購入してみたくなりました。
そうかそうか。
ちなみに、アイランドシティ内で2戸目、3戸目を購入する人は、少なくない。
経営者や海外の投資家などが複数戸購入する事例をいくつか確認しておる。
経済をとりまく世界的な情勢がそういった動きを強めているのじゃろう。
物価が上がり、紙幣の価値が下がるインフレ期において、「不動産」という実態のあるモノに投資するのは投資の定石じゃからのぅ。
資産価値を見極める際の参考になるポイントまとめ
①アイランドシティの人口は増え続けている
②公示地価は毎年7~8%ほど上がっている
博士は購入したけど…自己責任で
――最後に、アイランドシティのマンションには「資産性がある」と言えるんですかね?
ワシ個人は「ある」と判断したからいくつか購入したぞ。
ただし、全てに必ず何事にもリスクは付き物で、すべてが自己責任であることは忘れぬように