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アイランドシティについて

ひとくちの美味しいから、街の笑顔へ。アイランドシティに、歩いて通えるコーヒー店が誕生

DAYS応援サポーター フネコ

2026年10月31日、アイランドシティ1丁目の照葉パビリオン内に「REC COFFEE アイランドシティ照葉店」がオープンします。薬院や天神で親しまれてきたREC COFFEEが、住宅地に店を開くのはこれが初めて。朝8時から夜10時まで開く71席の店はアイランドシティの一日にどんな時間を加えてくれるのでしょう。開店準備が進む店内で、レックコレクティブ株式会社で企画・クリエイティブディレクターを務める中野友希さんに話を伺いました。

 

バリスタとして店に立った経験を経て、今は企画やクリエイティブディレクターを担う中野友希さん。ブランドステートメントや行動指針づくりに携わり、REC COFFEEが大切にしてきたことを全店へ伝える役割を担っています。

地域に根ざして、一人のお客さんに長く寄り添いながら

もっと多くの人に、コーヒーを届けたい。郊外への出店は、REC COFFEEが以前から思い描いてきたことでした。その思いを後押ししたのが、長く通ってきたお客さんの声です。

REC COFFEEの始まりは2008年、一台のコーヒートラックによる移動販売でした。長く通ってくれるお客さんの中には、ライフステージの変化とともに、中心部にある店へ足を運ぶ機会が少なくなった人もいます。そうしたお客さんたちから、店頭での会話やInstagramのメッセージを通じて、「家の近くにも出してほしい」という声が届くようになりました。

中野

僕らは地域に根ざして、一人のお客さんに長く寄り添いながらコーヒーを届けたいと考えています。いつか郊外にも、という思いを僕らの中で少しずつ温めてきました。暮らす場所が変わったお客さんにも、近くでコーヒーを楽しんでもらえたら嬉しいです。

その思いをかたちにする最初の場所として、いくつかの候補地の中から選ばれたのが、アイランドシティです。

2025年にまちびらきから20年を迎えたこの街を、中野さんは「子育て世帯が多くて、静かで落ち着いた街」と表現します。これだけ多くの人が暮らしているのに、腰を落ち着けてコーヒーを飲める店はまだ少ない。ここに店があったらいい、という光景がはっきりと思い描けたそうです。照葉店は、REC COFFEEが郊外へ広がっていく最初の一歩でもあります。

アイランドシティの入り口、1丁目にできる店舗。白い外観に青いロゴマークが目印です。中央公園からもお散歩がてら立ち寄りたいですね。

おいしいコーヒーのその先に

REC COFFEEは2年ほど前から、ブランドの見直しを進めてきました。自分たちは何者で、何を大切にしているのか。スタッフ一人ひとりが感覚で持っていた答えを、会社として一つの言葉にまとめる作業です。そこから生まれたブランドステートメントが「おいしいコーヒーは、あなたの心を裸にする。」でした。

中野

品質や技術はもちろん大事です。でも僕らが届けているのは、コーヒーを通して生まれる会話や、時間、価値なんだと思うんです。コーヒーはあくまできっかけで、その先に生まれるものを大切にしていきたいです。

その考えは、店のつくりにも表れています。約60坪の店内は通路を広くとり、ベビーカーを押したままでも動きやすくしました。客席は4人掛けのテーブルが基本で、つなげれば数家族でも囲めます。ノートパソコンを広げられそうなテーブルや、ゆったり座れるソファ席もあり、一人で過ごしたい日も、家族や友人と集まる日も、その日の過ごし方に合わせて座る場所を選べます。

中野

店はできた時点で完成ではないんです。バリスタが入って命を吹き込み、お客さんでにぎわって、やっと僕らの考えるコーヒー店になる。空っぽの状態でかっこいい空間より、人が入って完成するような空間、を目指しています。

海沿いの街になじむ明るい色調でまとめた店内。ロゴにも使われている青を、アクセントとして残しています。つなげられる4人掛けのテーブルや大きなテーブル、ソファ席をそろえ、通路はベビーカーでも通りやすい広さに。

店頭には、コーヒー豆やドリップバッグ、コーヒーカップなどが並びます。家で手軽に楽しむ一杯にも、手みやげにも手に取りたい品揃えです。

営業時間も、アイランドシティの暮らしに合わせて決めたといいます。店を開けるのは朝8時から夜10時まで。朝は、子どもを送り出した後や、出勤前に、ほっと一息つける時間をつくりたいと中野さんは話します。

中野

朝の時間から、気軽に使ってもらえたらうれしいです。送り迎えの帰りに寄ってもらったり、ご近所の方と話し込んでもらったり。みんなが集える場所になれたらと思っています。

夜にゆっくり過ごせる場所が、歩いて行ける距離にある。アイランドシティで暮らす人にとって、うれしい変化になるといいなと思っています。仕事帰りに立ち寄ったり、夕方に家族で訪れて、大人はお酒を楽しんだり。そんな過ごし方もできそうです。

中野

始めてみないと分からないことも多いので、来てくださる方の声を聞きながら決めていきたいと思っています。お酒の種類も、開ける時間も。どの店も、そうやってお客さんと一緒に少しずつ変わってきました。

店で一番人気の「米粉のバスクチーズケーキ」や「クラシックプリン」など、REC自慢のスイーツが並ぶ予定です。

アルコールにはクラフトビールやワインに、軽いおつまみも準備を進めているそう。

気軽に入れて、本物に触れられる店

REC COFFEEの企業理念は「ひとくちの美味しいからたくさんの笑顔を。」です。

中野

まず目の前のお客さんを笑顔にする。お客さんが笑顔になれば、接客したスタッフもうれしい。それを仲間と分かち合って、その声が生産者にも届いて、生産者も笑顔になる。そういう笑顔の輪をつくりたいんです。

毎年産地に足を運び、生産者と直接言葉を交わしながら豆を選んでいるのも、その輪をつなぐため。照葉店で淹れられる一杯の向こうにも、遠い農園との関係が続いています。

REC COFFEEの店頭には、いつもスペシャルティコーヒーの豆がそろっています。毎日飲みやすいブレンドから、産地ごとの味わいを楽しめるシングルオリジンまで。好みを伝えれば、スタッフが一緒に選んでくれます。

中野

僕らはトラックから始まったこともあって、街のお兄さんのような存在なのかなと思っています。肩ひじ張らずに気軽に入れて、それでいて本物に触れられる。そこが僕らの強みです。

産地や生産者まで分かる高品質なコーヒー、いわゆるスペシャルティコーヒーの店と聞くと、少し入りにくい印象を持つ人もいるかもしれません。でもREC COFFEEは、そんな身構えを感じさせない店であり続けてきました。

 

ブランドの見直しにあわせて、ロゴには「SPECIALTY」の文字を加えました。おいしいコーヒーにきちんとたどり着き、淹れる技術を磨いて届ける。その覚悟を、改めて形にしたものだといいます。メニューには、カフェモカのような甘いドリンクも並びます。初めての人でも、知っている名前から気軽に選べるようにという思いからです。

中野

カフェモカが好きで通ってくれていた人が、そのうちカフェラテも頼むようになって、今ではシングルオリジンのドリップも楽しんでいる。そんなふうに好みが広がっていくお客さんが、意外と多いんですよ。その人のペースで、一緒にコーヒーの楽しみを広げていけたらと思っています。

シングルオリジンは、一つの産地や農園の豆でつくるコーヒーのこと。今日はどこの豆にしよう、と選ぶ時間も、楽しみの一つになりそうです。

店頭で配布される月替わりの読み物。コーヒー豆の特徴やストーリーが紹介されています。

 

接客にマニュアルはありません。スタッフが考えているのは、目の前のお客さんが何を求めているかを感じ取り、それに応えること。スペシャルティコーヒーについてあれこれ説明することももちろん大事ですが、まずは一杯飲んでもらって、「あれ、おいしいかも」と感じてもらうところから始めればいい、と中野さんは話します。こうした接客は、創業時から受け継がれてきたものです。

中野

店が増えた今だからこそ、「僕らってこうだよね」ということを、きちんと言葉にしておきたくて。行動指針をつくって、どの店でも同じように大事にしていけるよう、少しずつ広げているところです。

開店準備が進む店内で、中野さんが淹れてくれたエチオピアのコーヒーを味わいながら、話をうかがいました。

この街の思い出のひとつに

「ワークショップなど、店の外で街の人と関わる活動にも、関われたらいいですね」と中野さん。この街に暮らす人たちと一緒に、店を続けていけたらと話します。

 

最後に、アイランドシティに暮らすみなさんへメッセージをいただきました。

中野

是非たくさん来てください。アイランドシティや近くに住むみなさんの居場所になれたらうれしいです。子どもの頃に家族で行ったラーメン屋さんや、みんなで行って楽しかった場所って、街の思い出として残りますよね。この店も、そんな思い出の場所のひとつになれたら。小さい頃から通っていたコーヒー店に、大人になって東京で出会ってうれしかった。そんな風に、長く付き合っていける店であれたら素敵だなと思います。

コーヒーが飲めない人はいても、コーヒー店が嫌いな人はあまりいない。取材の終わりに、中野さんはそんなことも話していました。子どもを連れて、友人と、ときには一人で。お気に入りのコーヒーを探しに、出かけてみてはいかがでしょう。

 

店舗情報

店名:REC COFFEE アイランドシティ照葉店

所在地:福岡市東区香椎照葉1-3-11(照葉パビリオン内)

オープン:2026年10月31日(土)8:00

営業時間:全日8:00〜22:00(予定。利用状況により変更の場合あり)

席数:71席(店内・テラス合計)

テラス席:日中のみ利用可

駐車場:あり(台数・料金は要確認)

Instagram:@rec_coffee

 

フネコ

【取材後記】
以前、RECCOFFEEで水出しコーヒーを購入した時に、スタッフさんが「牛乳で出すのも試してください。本当においしいので!」と、手書きのレシピをわたしてくれたことがありました。冷蔵庫のドアに貼ってあるその手書きのメモを見るたびに、あの親切なスタッフさんの顔を思い出します。REC COFFEEのファンとして、11店舗目の場所にアイランドシティを選んでくれたことはビックニュースです。これからどんなお店づくりをされるのか楽しみになる、ワクワクするインタビューの時間でした。