アイランドシティから車で約10分。旅行の準備をするほどでもない。それでいて、日常とはまったく違う景色と時間が待っている。そんな矛盾を体験できる場所が、海の中道海浜公園内に立地する「泊まれる公園 INN THE PARK 福岡」です。博多湾を一望できる芝生のキャンプ場。こんなに近くにこんな場所があったのか、と思わず嬉しくなるような発見が待っている施設です。
テントを張ったら、目の前に博多湾
アイランドシティから車で移動すること約10分。海の中道海浜公園は、人気の観光スポットでもあり、アイランドシティに暮らしていても、その存在はよく知られているところ。その公園の西側に、実は宿泊可能なキャンプ場があるのをご存知でしょうか? 2022年3月に開業した「泊まれる公園 INN THE PARK 福岡」。受付でチェックインを済ませたら、いよいよサイトへ向かいます。
キャンプサイトは博多湾に面した芝生のフリーサイトで、大型テントの設営も可能です。テントを張り終えて顔を上げると、目の前に海が広がっている。その瞬間のちょっとした驚きと開放感が、この場所の魅力のひとつです。
日が暮れると、湾の対岸に博多の街明かりが見渡せます。海越しに夜景を眺めながら、「ここ、本当にうちの近所なんだ」と感じるほどの非日常が待っています。
施設内には、球体型のユニークなグランピング施設も備わっています。海辺の芝生に佇むその姿は、遠目にも思わず目を引きます。テントを持たない方や、少し特別な滞在を求める方にとっても気になる選択肢です。今回はキャンプサイトを中心にご紹介しますが、こちらもいつか訪れてみたくなる場所です。
遊び道具も移動手段も、現地で借りられる身軽さ
手ぶら派にうれしいのが、貸し出しアイテムの充実ぶりです。園内では屋外で遊べるおもちゃの貸し出しがあり、海を望む芝生がそのまま遊び場になります。
レンタサイクルも用意されており、チェックイン後に園内をひと回りするのにちょうどいい移動手段です。約540ヘクタールの広さは徒歩では回りきれないので、自転車があると行動範囲がぐっと広がります。さらに、休憩できるフリースペースも備わっていて、設営の合間のひと息や、日差し・雨を避けたいときなどの拠点として重宝します。「足りないものは現地で借りる」と割り切れば、思い立った週末にも身軽に出かけられそうです。
地味にうれしい広い浴場と水回りの清潔さ
子連れでのキャンプで気になるのが、お風呂と水回りの環境です。宿泊で長時間滞在する時には結構大事なポイントですよね。こちらへ何度も足を運んでいる私の特にお気に入りの場所が、大浴場です。多くのキャンプ場では、シャワーのみ、もしくは近隣の温泉へ入りに行く、などが主流ですが、こちらには男女別の大浴場が備わっています。広々とした浴場で子どもと一緒にゆっくり体を温められます。
もう一つのうれしいポイントが、テントサイトに隣接するサニタリー棟です。いつも清潔に保たれている印象で、設備も新しくとても安心感があります。おむつ替えシートも完備されています。
翌日は公園へ。1泊2日では足りないほどの遊び場
INN THE PARK 福岡が位置する国営海の中道海浜公園は、広さ約540ヘクタールにおよぶ広大な公園。キャンプの翌朝は、園内をゆっくり散策するだけでも十分に楽しめます。季節の花が咲く花壇エリアや緑豊かな芝生広場をのんびり歩いたり、子どもが夢中になる大型遊具で思い切り体を動かしたり。アクティブに過ごしたい方は、SUP・カヤックなどのマリンアクティビティや本格的なウェスタン乗馬なども体験可能。ドッグランも完備されているので、ペット連れでも安心です。
キャンプ場から車で約3分のマリンワールド海の中道(水族館)も外せません。「九州の海」をテーマに、約350種・3万点の生き物を展示する館内は、玄界灘の荒波を再現した水槽から九州の深海コーナーまで、九州各地の海をめぐるような見ごたえのある構成。名物のイルカ・アシカショーは、博多湾を背景にしたショープールで開催されています。前夜にサイトから眺めたのと同じ海を背に、イルカが大きくジャンプする光景も。キャンプとひと続きの景色として楽しめるのは、この立地ならではです。ショーや屋外エリアの海獣たちまでじっくり見て回れば、半日はあっという間。キャンプと組み合わせれば、1泊2日がしっかりと充実した旅になります。
担当者に聞くINN THE PARKの過ごし方
最後に、施設の担当者の堤さんに、コンセプトやおすすめの過ごし方についてうかがいました。
——施設のコンセプトについて教えてください。

「『泊まれる公園』をコンセプトに、2022年に海の中道海浜公園内にオープンいたしました。自然と触れ合える場所だからこそ、お子さまのいるご家族などには、都会では得られない体験を感じていただきたいです。また、お子さま連れやファミリーだけではなく、ウェルネスに関心のある女性が、喧騒から離れ、自分と向き合いリトリートする時間を過ごすのにもぴったりです。」
——INN THE PARKならではの魅力はどんなところでしょうか。

「閉園後は宿泊者だけの空間となり、暮れゆく空や海の波音など、自然をそばに感じながらご滞在いただけます。チェックイン後は、レンタサイクルで園内を見て回ることもできます。園内では外で遊べるおもちゃのレンタルを行っており、お子さまだけではなく、カップルが童心にかえって周りを気にせず遊んでいらっしゃる姿が微笑ましく、より親密になれる時間を過ごしていただける場所なのだと感じます。」
——大浴場やサニタリー棟など、ファミリーが安心して利用できる設備について教えてください。

「INN THE PARKの大浴場にはベビーバスをご用意しているので、おむつ着用中の幼児もご一緒にご利用いただけます。サニタリー棟には、おむつ替えシートも完備しております。グランピングのご予約時に小さなお子さまがいらっしゃることがわかれば、予約状況にもよりますが、サニタリー棟になるべく近いお部屋にご案内するよう努めております。」
——おすすめの過ごし方をお願いします。

「お子さまは自然のなかで目一杯遊び、大人は童心にかえれる場所がINN THE PARKだと思います。お風呂で火照った身体を冷ましながら夜の博多湾を眺めて、テントに戻ってちょっと早めに就寝。朝は頑張って6〜7時ごろに起きるのがおすすめです。海から上がる朝日は眩しくもパワーを感じられ、鳥の鳴き声が聞こえたり、鴨の行進が見られたりと、普段の公園では得られない時間をお過ごしいただけます。INN THE PARKは、自分が何に感動するか、何を心地よく感じるかを発見できる場所です。ホテルのようにすべてが揃っている環境ではないですが、そんな中で、好奇心の赴くままに過ごしてみてください。」
【施設情報】泊まれる公園 INN THE PARK 福岡
住所:福岡県福岡市東区大字西戸崎18-26(国営海の中道海浜公園内)
アクセス:都市高速アイランドシティランプから約15分/天神中央郵便局前バス停から約40分
営業:通年・定休日なし チェックイン13:00〜16:00 チェックアウト11:00
料金:サイト料4,000円〜(曜日・シーズンにより変動)+人数料金
※海の中道海浜公園は別途入園料が必要です。
設備:大浴場(無料)・サニタリー棟・炊事場・カフェ・薪炭販売
ペット:同伴可(カフェ・お風呂棟は不可)
ご予約:https://www.nap-camp.com/fukuoka/16075

